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そもそも「チャーメン」とはどんな料理？

漢字では「炒麺」と書きますが、提供しているお店のメニュー表にはどこもカタカナで「チャーメン」と

表記しています。

見た目は「あんかけ焼きそば」に似ているので、「何が違うの？」と思われることでしょう。

あんかけ焼そば（かた焼きそば）は”蒸した中華麺”を使いますが、チャーメンは”茹でた中華麺”を使い

油で炒めるのが特徴。ありそうでない「あんかけ焼きラーメン」なのです。

作り方は、茹でた中華麺に油を引いた中華鍋で軽く焼き目をつけ、魚介や豚肉、野菜など具材がたっぷり入った

”あんかけ”を焼いた麺に乗せ完成。食べ方は、お好みでお酢をかけ、あんかけを麺に絡めながら食べます。

茹で麺のもっちり食感と焼けた麺のカリカリ食感を同時に味わえる麺料理なのです。

市内の多くの飲食店で提供され、その具材や”茹でた中華麺”の焼き加減、あんかけのとろみ、

味も醤油、塩、味噌などお店の数だけ味のバリエーションがあります。

それ故に稚内市民一人ひとりが”推し麺”を持ち、地元で愛され続けるソウルフードとなっています。

チャーメン （炒麺）と言う料理は、ありそうでない。

国内で有名な中華街がある横浜や長崎でも「チャーメン」と言うメニューがありますが、横浜では少しにんにくの効いた塩味の焼きそばをチャーメンと言い、長崎では油で揚げた麺を使う皿うどんをチャーメンと言うようで、稚内のチャーメンとは異なるようです。また道内にも室蘭市や岩内町でチャーメンを提供するお店はあるようですが、稚内のようにソウルフードと言えるほど浸透はしていないようです。

稚内のチャーメン発祥については諸説ありますが、約30年ほど前に閉店した「香蘭」と2016年に惜しまれながら閉店した「味の角さん」が起源だと言われています。当時は前者は「塩チャーメン」後者は「醤油チャーメン」が評判のお店だったそうです。今も市内で塩派、醤油派に分かれているのは、その味の影響があるのかも知れません。今は稚内のチャーメン発祥のお店でチャーメンを食べることはできませんが、稚内市民に親しまれているその味は、市内のチャーメン提供店で脈々と受け継がれているのです。